防衛庁長官会見記録 >> 久間章生長官 >> 10月17日防衛庁発表 久間長官会見概要  (09時57分~10時12分)

2006年10月17日

10月17日防衛庁発表 久間長官会見概要  (09時57分~10時12分)

久間長官会見概要

1 発表事項
 閣議での案件について特にはございませんでした。ただ、先週から今週に掛けての
 北朝鮮の核実験に対する国連決議について、外務大臣から報告がありました。

2 質疑応答
Q: アメリカのネグロポンテ国家情報長官が、大気中のサンプルから検出された放
射性物質を分析した結果、北朝鮮が核実験を実施したと発表しましたが、これについ
てアメリカ側からどのような説明、連絡を受けているのでしょうか。

A: 連絡は正式に受けておりませんけれども、報道等があったという事と、閣議後
の閣僚懇でもその話が出まして、政府として正式に受けたかどうかは聞いておりませ
んけれども、文部科学大臣からアメリカはそういう発表をしているけれども、我が方
の分析した結果ではそういう確証は得ていないと、文科省を中心として各省庁あるい
は各自治体に依頼して集めたデータというのは、我が国の領海、領土で集めている資
料なので限界があるのかも知れませんが、いずれにしても我が国としてはそういう確
証を得ていないという話でした。

Q: 今回のアメリカ政府が公式に結論を出した事に対して、長官の受け止めと、防
衛庁・政府としての今後の対応についてお願いします。

A: 北朝鮮自身が核実験を行ったという発表があったわけですから、何らかの核実
験を行ったのだろうという蓋然性はありましたけれども、なかなか確証を得られてい
ないだけに、我が国としてそれを鵜呑みにする事も出来ないし、さりとて非常に大事
な事でありますから、一応の前提として国連での決議あるいは我が国の北朝鮮に対す
る制裁措置を検討して来ているわけですけれども、慎重だったアメリカが他では得ら
れないそういう資料を得たという事を、かなりの日数が経って発表したという事は、
我々は確認するに至っていませんが、アメリカとして確認したのだろうと思いまし
た。従って、何らかの形で核実験が行われたけれども、我々が探知するまでのそうい
う資料は、地震波も含めて得るに至らなかったというようなことであったということ
であります。しかしながらアメリカが発表するからには、これを事実として追認して
いくというか、認めていくことの方がより正しいのではないかと思っています。

Q: これからの政府の対応についてはいかがでしょうか。

A: 国連決議に基づいて各国がどういったことをやるのか、その中で我が国として
どういった措置を取ることができるのか、慎重に検討し、しかしながら協力は積極的
にやっていく必要があるのではないかと思っています。

Q: これに関連して、周辺事態の認定についての政府の判断にどういった影響を与
えると思われますか。

A: それは、最初から我が国にとっては大変な脅威であると、是認することはでき
ないということで臨んできておりますから、このアメリカの発表があったから、なか
ったからであまり違うものではないわけでありまして、事態はあまり変わっていない
と思います。

Q: アメリカのCBSテレビが、アメリカの情報機関が北朝鮮の核実験場での動き
を察知して、核実験を再度実施する可能性があると報じているようですが、核実験の
再度の実施についてはどういうふうにご覧になっているのでしょうか。

A: それはわかりません。CBSが報じているけれども、アメリカ政府がそういう
ことをコメントしているわけではないし、我が国として情報をきちんとキャッチして
いるわけでもありませんから、報道があったということは承知しおりますけれども、
それによってそれがオーソライズされたものでもないわけですから、コメントするよ
うな立場にないわけであります。

Q: 現段階で差し迫った兆候は。

A: 私としては聞いていません。

Q: 周辺事態の認定について、今まで北朝鮮が核実験を実施したという表明や決議
だけでは認定できないというお立場でしたが。

A: いや、決意とか表明だけでの認定ではなくて、その核実験を行ったということ
だけで、はたして周辺事態と言えるのかどうかという言い方をしてきたのであって、
表明したからとかそういうことではないわけであります。

Q: そうすると今回のアメリカの確認によってもそれは。

A: それは変わっていません。それはあっただろうという蓋然性は見ていますか
ら。要するに周辺事態法を作った趣旨からいって、周辺事態というのは我が国の平和
と安全上、重要な影響を与える事態であり、そういう状況で周辺事態法というのはで
きているわけですから、そういうものに照らしたときに、核実験を実施したというだ
けで、果たして周辺事態と認定ができるのかどうかというのは、これは法解釈を法制
局が最終的にはするのかもしれませんが、それだけで言えるのか、認定するのかとい
う、やや慎重な言い回しをしてきていたわけです。それは今も変わっていません。

Q: 昔の話をぶり返すことになるのですけれども、北朝鮮が核実験を実施した11
月9日ですが、内閣官房から防衛庁への第1報が11時20分で、大臣が羽田から大
阪に向かわれたのが11時30分の飛行機だと認識しているのですが、この防衛庁へ
第1報が入った時点で大臣に連絡が入っていれば、大阪に向かわずに済んだと言いま
すか・・・。

A: 11時20分に防衛庁に入って、それから連絡をとっても、私はVIPルーム
を出てバスに乗って飛行機に乗り込んだ時間です。11時30分に出発するというこ
とは、飛行機の扉を閉めるのをぎりぎりまで待ったとしても11時25分だと思いま
す。それから、準備をして車輪止めを外して、出発時間というのが11時30分です
から、恐らく機内に乗ってしまっていたと思いますから、11時20分だったら、や
はり正直に言って間に合わなかったですね。もう少し早く、11時位までに連絡をも
らえれば、その場で降りますが、乗ってしまって動き出したものを止めるというほど
の緊急性があったかどうかとなると、そこはまた別ですから。しかも、行く前に何か
あった時の指示という案は作って、内部でこれで行こうということで、私をヘッドと
する対策本部を作る案とか、指示の内容も全部、文書としていたわけです。そういう
ことをしていたので、それ程の飛行機をまさか民間機を空中で引き返させる程の緊急
性はなかったと思います。

Q: 改めてお伺いしますけれども、防衛庁の情報伝達体制といったものに問題はな
かったのでしょうか。

A: それは問題ないと思っています。

Q: 米政府は規模は1キロトン以下ではないかと、これをどう受け止めますか。

A: 1キロトン以下というのは、要するに1キロが最大ということだから、2百も
あるし3百もあるし、広島型、長崎型といったのが1万、2万というのを想定します
と、かなり小規模な爆発だと言えるわけで、そういう小さな爆発を敢えて作って実験
するというのは技術的にも大変難しいので、だから、私は、米政府が言っているのは
どこまで言っているのか分かりませんけれども、1キロトン以下だと数値まで上げて
いるのは、規模的に大きなものではなかったということではないでしょうか。

Q: あくまで報道での話なのですが、核実験であり核実験が失敗だったという、ア
メリカの情報が外務省には事前に連絡が入っていたかのように語る人もおられるので
すけれども。

A: 失敗だったというのは、何を持って失敗というかです。先程も言っているよう
に大規模でないというのは、日本の外務省だけでなくて、アメリカもまた我々が得た
情報でも、大規模でなかったのではないかという、蓋然性は皆共有していた訳です。
だからそれが失敗なのか、小型化なのか、私でも皆さん方から聞かれた時に、何百ト
ンという単位の核爆弾の実験をやるというのは、今の北朝鮮の技術でそんなに出来る
のですか、というような言い方で、そういうニュアンスは出していた、その程度の話
じゃないでしょうか。

Q: アメリカ側の船舶検査について、今回7章の第41条が適用されたと武力の行
使を伴わないということで、専門家の中にはアメリカ側が海軍ではなくて、沿岸警備
隊で対応することになるのではないかという見方をされる方もいるのですが、その辺
の可能性についてはいかがでしょうか?

A: これから先、どのように世界各国が動いていくか、まず第7章は適用すると、
しかしながら41条でやるというように、決めているのは北朝鮮に対してある意味で
はボールを投げかけて、6者協議に早く帰って来なさいよ、核放棄をしなさいよと、
もうそして全面対決の次のステップへ踏み出さないようにしなさいよという、そうい
うメッセージとも受け取れるわけです。そのために世界各国が、安保理が全会一致で
決めている。中国やロシアも含めて決めているというのは、そういうような事を示し
ているわけでありますから、非常に強気の反面、41条ですよと、今なら間に合うの
ですよというような、そういうようなボールを向こうに投げていると、そのように素
直に見るのがいいのではないでしょうか。その中でアメリカがどういう態度を取る
か、我が国としてもそれは非常に関心のある事でございますから、向こうの決定を待
って、我が国の対応もいろいろ考えていったらいいのではないかと思います。

Q: 明日ライス国務長官が来日しますけど、その中でアメリカ側は船舶検査に入る
ことを既に決めていて、日本に対し・・・

A: それも予測で物を言ってはいけないので、明日来られるのに、その前に、明日
来たときこういうようなことを向こうの人が言いますって、こっちが言うならまだし
も、向こうが言うのを予測して物を言うこと自体が非常に失礼に当たるわけですか
ら。

Q: 今の質問は、予測で質問させていただいているのではなく、そのような報道も
ありますし、・・・

A: だから報道があるからといって、我々がそんな話しをライスさんが来てからこ
ういうことを言いますという、そういう通報を受けているわけでもないですから。

Q: 私が大臣にお伺いしたいのは、今この時点で、船舶検査の具体的な方向性や中
身について、米側と協議をするというような・・・。

A: まだそこまで至っておりません。向こうの態度が決まって、それを受けていろ
んな中身についてこちらの出来ること出来ないことを踏まえながらやるわけでありま
して、まだそういう協議の内容について、詰めているわけではありません。

Hatenaブックマークに追加
このエントリーをHatenaブックマークに追加

「防衛庁,長官」の関連ブログを読む

関連記事

【久間章生長官カテゴリーの関連記事】

サイト「防衛相会見概要」のご紹介
1月4日防衛庁発表 久間長官会見概要 (15時30分~15時35分)
12月26日防衛庁発表 久間長官会見概要 (10時55分~11時03分)
12月22日防衛庁発表 久間長官会見概要 (16時13分~16時15分)
12月22日防衛庁発表 久間長官会見概要 (11時4分~11時8分)
12月20日防衛庁発表 久間長官会見概要 (9時18分~9時21分)
12月19日防衛庁発表 久間長官会見概要 (10時00分~10時03分)
12月15日防衛庁発表 久間長官臨時会見概要 (17時15分~17時20分)
12月15日防衛庁発表 久間長官会見概要 (9時19分~9時22分)
12月12日防衛庁発表 久間長官会見概要 (9時51分~9時58分)
12月8日防衛庁発表 久間長官会見概要 (9時16分~9時23分)
12月5日防衛庁発表 久間長官会見概要 (9時35分~9時46分)
12月1日防衛庁発表 久間長官会見概要 (9時18分~9時21分)
11月28日防衛庁発表 久間長官会見概要  (8時45分~8時50分)
11月24日防衛庁発表 久間長官会見概要  (9時16分~9時19分)
11月21日防衛庁発表 久間長官会見概要  (9時20分~9時25分)
11月19日防衛庁発表 久間長官臨時会見概要  (23時14分~23時18分)
11月17日防衛庁発表 久間長官会見概要 (8時16分~8時22分)
11月14日防衛庁発表 久間長官会見概要 (8時45分~8時47分)
11月10日防衛庁発表 久間長官会見概要  (8時54分~8時58分)
11月7日防衛庁発表 久間長官会見概要 (8時53分~8時55分)
11月2日防衛庁発表 久間長官会見概要  (9時51分~9時57分)
10月31日防衛庁発表 久間長官会見概要 (09時30分~09時34分)
10月27日防衛庁発表 久間長官会見概要 (09時19分~09時22分)
10月24日防衛庁発表 久間長官会見概要  (09時15分~09時19分)
10月20日防衛庁発表 久間長官会見概要  (10時00分~10時10分)
10月18日防衛庁発表 久間長官会見概要 (17時48分~17時51分)
10月17日防衛庁発表 久間長官会見概要  (09時57分~10時12分)
10月13日防衛庁発表 久間長官会見概要  (08時45分~08時51分)
10月10日防衛庁発表 久間長官会見概要  (09時51分~10時06分)
10月9日防衛庁発表 久間長官会見概要 (17時55分~18時08分)
10月6日防衛庁発表 久間長官会見概要  (8時51分~8時55分)
10月3日防衛庁発表 久間長官会見概要  (9時13分~9時15分)
9月26日防衛庁発表 久間長官就任会見概要  (23時07分~23時26分)

« 一つ前のエントリーへ | 防衛庁長官会見記録へ | 次のエントリーへ »

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://labo.okigunnji.com/mt-tb.cgi/1818

コメントを投稿