防衛庁長官会見記録 >> 額賀福志郎長官 >> 9月15日防衛庁発表 額賀長官会見概要  (11時22分~11時34分)

2006年09月15日

9月15日防衛庁発表 額賀長官会見概要  (11時22分~11時34分)

額賀長官会見概要

1 発表事項
 閣議では、特にありません。

2 質疑応答

Q: 先週の会見で、北朝鮮のミサイルの分析結果について報告を近く行うと仰っていましたが、その後の状況について教えて頂けますか。

A: 7月5日にミサイル発射が行われてから、2か月以上経っています。この間、防衛庁・自衛隊としてはしっかりとした分析を行って、事実関係の把握と今後の対応策を考える上で真剣に対応してきました。また、米国との間でも真剣に情報交換、あるいは意見交換を行ってきた所です。完璧に分析・調査が終わったわけではありませんけれども、これまで、私がそれなりに情報収集をしたり、報告を聞いている中で、ご質問にお答えさせて頂きたいと思います。前段階として、日本の安全保障あるいはこの地域の安全保障の今後の事を考えた時に、私としては言える範囲も自ずと限定されてくるわけでございますけれども、先ずはっきりしている事は、7発のミサイル発射が行われて、3発目のいわゆる北朝鮮北東部沿岸地域のテポドン地域から発射されたミサイルは、発射後、数十秒で数キロメートルの高さで、事実上空中で分解したと見ております。つまり、第1段目を分離することなく、発射地点の近傍に墜落したと見ております。これは7月5日の時点でも失敗した可能性が高いと、コメントしておりますけれども、そういう事がはっきりと裏付けられていると思っております。当初、テポドン2については、もっと距離が伸びているというように報告されていたわけですけれども、若干食い違っているのは、最初に米国から受け取った情報が短期間に処理されて、一報が送られてくる範囲内でお知らせをしたものですから、元々、若干精度を欠くものであるということの条件を付しながら発表させて頂いたという事は、ご理解頂けるものと思っております。二つ目は、北朝鮮南東部沿岸地域のキテリョンから発射された6発の弾道ミサイルは、いずれも弾道軌道を描きまして、キテリョンから東北方向に約400キロメートル前後飛翔し、日本海上に着弾したものと思っております。これらの弾道ミサイルは、いずれも発射台つき車両から発射されたものと見ております。6発の弾道ミサイルについては飛翔した距離に大きな差異がないこと、差がでていないことから、色々と情報を総合的に考えてまいりますと、この6発のミサイルはノドンあるいはスカッドミサイルと見ております。また、この6発のミサイルについては、一定の範囲内で着弾していること、夜の時点から明け方に行われていること等々、また発射台つき車両から行われていること等から、極めて実戦向きではないかと分析しております。我々が色々と総合的に分析をした結果、防衛庁・自衛隊の情報の保全のあり方、それから、北朝鮮のミサイル発射については国民の皆様方が、大きな関心を持っているということ、そういう両面のことを私なりに総合的に考えて、今の時点で言える範囲を申し上げさせていただきました。

Q: スカッド、ノドンについての内訳を提供していただけないでしょうか。

A: これは極めて、発射距離、飛翔距離が近いということから、なかなか弾種をきちっと区分けすることは、今の時点で困難であります。また、我々の情報収集能力をどの程度オープンにするかということもありますので差し控えさせていただきます。

Q: 6発については一定の範囲内で着弾と言っておられましたが、一定の範囲というのは大体どれくらいの距離なのでしょうか。

A: 400キロメートルくらいの飛翔距離という意味です。

Q: テポドン2号の失敗理由については、なにか分析されていることはありますか。

A: ひとつは、第一ブースターが分離されなかったわけですから、第一ブースターのエンジンのトラブル、あるいはまた制御装置の不具合等々が考えられますけれども、これは今後も分析をしていかなければなりません。

Q: これは日米双方の分析結果を集約したものであって、米政府としても、こうであると認定したものと考えてよいのでしょうか。

A: これは防衛庁・自衛隊が分析し、我々が判断をして話をしているわけであります。もちろん、分析をする過程では、先程申し上げましたように情報交換をしたり意見交換をしてきたことも事実であります。

Q: 調査報告書という形はとらないということでしょうか。

A: 調査報告書という形ではなく、日本の国民の皆様方が不安に思っていることもあるし、私が判断をして実情を我々がオープンにできる範囲でお話をさせていただいて、今後とも情報収集分析に全力を注いでいくということで、国民の皆様方に安心をしていただければ有り難いと思っているところであります。

Q: ミサイルの中に新型スカッドの可能性はあるのでしょうか。

A: ミサイル発射が行なわれた後に、そういう話もあったことは事実でありますけれども、先程もそれぞれノドン、スカッドについて弾種の決定を断定できないということを申し上げましたように、コメントを差し控えさせていただきたいと思っております。

Q: 今後も分析は続けるということですが、これが公表することの最後になるのでしょうか。

A: 分析は精密度を極めていかなければならないわけですから、今後も継続的に調査・分析をしていかなければならない。あるいはまた、不断に情報収集は展開していかなければならないということであると思っております。公表については、先程も言いましたように、情報の保全、国民の関心度、それから国民の皆様方に安心をしていただくことを私が総合的に考えて、今、幹事社からご質問がありましたので、この場を借りて記者会見という形で報告をさせていただきたいと思います。

Q: テポドン2号の爆発の地点ですが、数十秒飛んで、数kmの高さで空中分解し、発射地点の近傍に墜落したということですが、近傍とはどの程度の距離になるのでしょうか。

A: 数十秒で数kmの高さでありますから、自ずと近傍というのはその範囲内です。

Q: 日本海上ということですか。

A: 非常に微妙なところだと思います。

Q: この内容というのは官邸には報告されているのか、これからするのでしょうか。

A: これからします。

Q: 総理にお会いになるのでしょうか。

A: 会いませんけれども。

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